3りんしゃグランプリとは、幼稚園から小学生(4歳から12歳まで)のお子さんを対象に開催している、三輪車レースです。勝ち上がっていくと、三輪車に乗りながら、コース中に吊るしてあるトイレットペーパーを水鉄砲で打ち落とすバイアスロン形式へと進化していきます。
当日は朝から夕方前まで、豪華賞品を目指す、お子さんたちの嬉しそうな笑顔や悔し涙、 またレースの模様を真剣に応援するお父さんお母さんの声や、イベント自体の雰囲気を楽しむご近所の方々方やお買い物にいらしたお客様の姿で会場全体が溢れ、一体感を持った盛り上がりを見せます。
また、準備・当日の運営に関しては元選手だった中学生~大学生のOB・OGがボランティアスタッフとして参加していただいております。
第1回から第7回大会までは西一之江4丁目公園(通称トラ公園)を会場に、現在では朝日信用金庫前の広場を会場として、毎年、晩秋から初冬にかけて開催しています。
3りんしゃグランプリの発祥の地であるトラ公園は、グランプリ開始当初は、ホームレスやチンピラ等が住み着き、殺人事件が起こる程、最悪の状況で、日中でも、この公園を一人で通り抜ける事はかなり勇気がいるものでした。
この地域の平和な生活を取り戻す為、この3りんしゃグランプリをトラ公園で開催することにしました。地元の住民、町会、小学校、幼稚園、警察、役所、そして商店街が強い連携を取り、数々の難しい問題を乗り越え、公園に住み着いてしまっていた人達に、立ち退いていただくことに成功しました。
その後、このイベントを重ねるごとに毎回、公園の施設を少しずつ改良していきました。
その結果、公園の環境はみるみる良くなり、今では小さな子供達やお母様方を中心に、高齢者の方や近くにある介護施設の人などで、笑いの絶える事のない、明るい公園に生まれ変わりました。
地域に暮らす人々が、お互い様々な立場を越え、地域の危機に自主的に立ち向かい、平和な暮らしを勝ち取った象徴的なイベントです。